シート名や、ブック名を取得する数式を紹介します。
シート名やブック名を取得するのは簡単ですが、シート名のみ、ブック名のみをセルに表示させるには工夫が必要になります。
一つの関数で、簡単にいかないということですか。
普段使わない関数ですが、一度コピペすれば使いまわせますよ。
セルにシート名を表示する
シート名を表示する式
=RIGHT(CELL(“filename”,A1),LEN(CELL(“filename”,A1))-FIND(“]”,CELL(“filename”,A1))) Sheet1
※「A1」でなくても、どのセルを指定しても可能
分解して解説
① CELL(“filename”,A1) について
CELL(検査の種類,対象範囲)
対象範囲を含むファイルの名前を取得する
結果:C:\Users\******\Desktop\[Book1.xlsx]Sheet1
② LEN(CELL(“filename”,A3) について
LEN(検査文字列)
①で取得した文字列の長さを取得する
結果:42
③ FIND(“]”,CELL(“filename”,A3)) について
FIND(検索文字列,検査対象,開始位置)
※開始位置を省略すると1とみなされる
①で取得した文字列で、シート名の直前にある”]”が左から数えて何文字目にあるか
結果:36
④ 式全体 について
RIGHT(検索文字列,文字数)
検索文字列:C:\Users\******\Desktop\[Book1.xlsx]Sheet1
文字数:42-36=6
①で取得した文字列で、右から”]”までの文字列を取得する
結果:Sheet1
セルにブック名を表示する
ブック名を表示する式
=MID(CELL(“filename”,A1),FIND(“[“,CELL(“filename”,A1)),FIND(“]”,CELL(“filename”,A1))-FIND(“[“,CELL(“filename”,A1))+1)
結果:[Book1.xlsx]
=MID(CELL(“filename”,A2),FIND(“[“,CELL(“filename”,A2))+1,FIND(“]”,CELL(“filename”,A2))-FIND(“[“,CELL(“filename”,A2))-1)
結果:Book1.xlsx
=MID(CELL(“filename”,A3),FIND(“[“,CELL(“filename”,A3))+1,FIND(“.xlsx”,CELL(“filename”,A3))-FIND(“[“,CELL(“filename”,A3))-1)
結果:Book1
同じテンプレートで内容だけ変えたシートを一つのブックに保存していると、今見ているシートがどれなのかわからなくなったりします。また、複数のシートに検索をかけているとヒットしたシートがどのシートなのかわからなかったりもするので、セルにそれらを表示できるのはいいですね。
印刷でシート名を表示したい場合にも活用できますよ。
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